東京の最新ホテルが体現。2020年への「和モダン」 Part 1


最先端の技術・デザインと、伝統的な日本美。先鋭的なカルチャーやファッションと、秩序や礼を重んじる精神性。対照的な要素が融合する面白さ、「和モダン」が東京のいちばんの魅力でしょう。それは外国人から見るとひときわ印象が強いようです。

 

 地方の「和」は違います。たとえば京都や金沢なら、そこは伝統を崩さない純粋な「和」であってほしいと、我々日本人も思いますし、外国人観光客もそれを求めています。さらに木曽路や白川郷だったら、歴史ある古い町並みの風景には、現代的なものはできるだけ入ってほしくないと思います。

 でも東京は全く逆です。コントラストの面白さこそ、東京という街が人々を魅了する最大の引力になっているような気がします。そんな未来を見すえて今年の夏、都心に2つの新しいホテルがオープンしました。

 

 まずは、大手町フィナンシャルシティの一画にオープンした「星のや東京」。都会のど真ん中に日本旅館を建てた、話題満載のお宿です。

コンセプトは「塔の日本旅館」。エントランスの扉が開くと、天井の高い畳敷きの廊下が奥に延びています。既にここから、外のビジネス街とは別世界。靴を脱いで歩き出すと畳の感触が心地よく、ここまでの和空間に仕上げたことに感心します。外国人ゲストにもきっとご満足いただけることでしょう。

 各フロアに設けられた「お茶の間ラウンジ」も好評のようです。飲み物や軽食を備えたくつろぎの空間で、専任スタッフもいて、ゲストは24時間自由に使えます。客室は木や障子などの和素材とシックな色調で統一され、とても落ち着ける空間でした。

建物の外壁に巡らせた格子は江戸小紋をモチーフとしているそうで、近くに寄ると巨大な竹細工のようにも見えます。客室側から見ると、この紋様がちょうどよい目隠しになっており、隣のビジネスビルからの視線をやんわり遮ってくれます。時間帯によってはその紋様の影が障子に落ち、何ともいえない風情を生み出します。

 最も印象的だったのは、最上階の露天風呂。天井部分が四角く空いて露天になっています。露天風呂といえば、自然の中の温泉や眺めのいいお風呂ですよね。外国人もそうしたタイプが大好きなのですが、四角い空でも露天は露天。大手町の地下からくみ上げた天然温泉の滑らかなお湯に浸り、ビル街の風を感じながら東京の空を見上げるのは、何とも新鮮な気分でした。

続きはPart2にて。

Nikkei Style より

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